まっくらなママのおなかの中から、「ぼく」は生まれてきました。ぼくは生まれたとき、何も知らなかったのです。
海も森も山も、砂浜も知りませんでした。鳥や動物がいることも知りませんでした。生まれたばかりのぼくには何もかもが新しく、すべてそこから始まりまったのです。
ぼくが目を開けると、世界はいろいろな色で溢れていました。口は、叫んだり笑ったり、名前を読んだりキスをしたり、食べ物を味わうこともできます。鼻はいいにおいを吸い込み、耳で心地よい音を楽しむことができます。ぼくは毎日、新しいものを発見しています。それはとても素敵なことです。
生きていることはとても素敵なことなんだと教えてくれる絵本です。子どもと一緒に読んで確かめてみてください。誰もがこの絵本の「ぼく」だったことを。(店主)
ぼくは 生まれたとき
作 イザベウ ミンニュス マルチンス
絵 マデレナ マトーソ
訳 本田亮
ニジノ絵本屋
2019年7月7日発行
本体1900円+税
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