イギリスのスコットランドに伝わる昔話の絵本です。美しい娘とノロウェイの黒牛の恋の物語です。
ノロウェイの黒牛は身の毛もよだつといわれる怪物です。でも、その本当の姿は、気高くうつくしい王子でした。王子と結婚したいと考えた魔女から呪いをかけられ、黒牛に姿を変えられていたのです。
娘のやさしさが王子にかけられた呪いを解かし始めます。夜の間は人の姿でいられるようになりました。でも、王子はすべての呪いを解くためまだやり残したことがあるといって、魔物との戦いに挑みます。娘は王子を待ち続けましたが、再び出会うことはなかなかできません。やがて娘は一人立ちあがり、広い世界の果てまで王子を探しに歩き始めます。
この絵本をつくったのはお二人の日本人。お話はダイナミックに展開し、私たちを引き込みます。絵はお話の内容をしっかりと支え、深みのある作品に仕上がりました。絵を担当されたさとうゆうすけさんにとって、この作品は絵本のデビュー作になるそうです。(店主)
ノロウェイの黒牛
なかがわちひろ 文
さとうゆうすけ 絵
BL出版
2019年3月10日発行
本体1600円+税
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