電車の線路を渡るとき、みんな踏切を通ります。電車が通っているときは、踏切は遮断機を降ろしてストップをかけます。踏切は人や自動車を守る大切な役割を担っているのです。
この絵本のふみきりくんも朝早くから夜遅くまで、踏切の仕事を頑張ってやっています。電車が来ると赤い目玉をピカピカさせながら、「かん、かん、かん、かん!」と大きな音を出して注意を呼びかけます。そんなふみきりくんは、とてもカッコいいと思います。
今、鉄道の線路は高架になるところが増えてきています。踏切をつくらなければいけない場所は減ってきました。これから踏切を見る機会は確実に減っていくでしょう。踏切は電車が通り過ぎるまで待たなければならず、ちょっとやっかいな存在と思われていました。でも、なくなってしまうのは、ちょっと寂しいですね。
実は、ふみきりくんにはモデルがいます。千葉県船橋市の京成線海神駅近くの踏切です。だから、この絵本には京成線の電車が描かれています。特急スカイライナーも登場しています。(店主)
ふみきりくん
えのもとえつこ 文
鎌田歩 絵
福音館書店
2019年10月5日発行
本体900円+税
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