ゴビのうた(こどものとも2017年5月号)
福音館書店
イチンノロブ・ガンバートル 文
津田紀子 訳
バーサンスレン・ボロルマー 絵
本体389円+税
モンゴルのゴビ砂漠に生きるラクダ飼いの遊牧民のお話です。砂の大地が見渡す限りどこまでも続くというゴビ砂漠。「作者のことば」によると、「標識ひとつない未舗装の道を何百キロすすんでも一軒の家も見かけない」ことがよくあるそうです。家族同士の結びつきも強くなり、より深い家族愛の物語が生まれます。
主人公のボヤンの家族はラクダを飼って暮らしています。ある朝、ボヤンは早起きをします。「きょうは とうさんと いっしょに らくだの ほうぼくに いくんだ」とおかあさんに話します。出かける準備を手伝っているおかあさんもうれしそうです。
ラクダの放牧に出かけた先で、ボヤンは野生の白いラクダの赤ちゃんを見つけます。おかあさんラクダは見当たりません。ボヤンとおとうさんは赤ちゃんラクダを家に連れて帰ることにしました。でも、赤ちゃんラクダはなかなかミルクを飲んでくれません。ボヤンの家族はみんなで赤ちゃんラクダを助けようとします。
作者のガンバートルさんとボロルマーさんはご夫婦で、二人ともモンゴルのご出身です。お二人による「トヤのひっこし」(福音館書店)も素晴らしい絵本で、おすすめです。
作者のガンバートルさんとボロルマーさんはご夫婦で、二人ともモンゴルのご出身です。お二人による「トヤのひっこし」(福音館書店)も素晴らしい絵本で、おすすめです。
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