童心社
石津ちひろ さく
きくちちき え
主人公の女の子は、鉄棒が苦手です。でも、塀の上を猫みたいに歩けます。給食は半分しか食べられないけど、りんごだったら3つ続けて食べられます。鍵盤ハーモニカは上手に弾けないけど、知っている歌なら誰よりも元気な声で歌えます。そして、仲間はずれにされることがあっても、ありさんたちとはいつまでも仲良く遊べます。
夜は怖くて、一人ではトイレに行けません。でも、キャンプのとき、星を見ながら眠るのは好き。星を見ながら願うことは、いつか空を飛ぶこと。そのとき、ひみつにしていた奇跡が起こります。
のびのびと描かれた絵も素敵です。鮮やかな色の変化で夢の世界に引き込まれてしまいます。夢の世界を体験することで、子どもたちも健やかに成長していきます。
女の子はちょっと変わった子なのでしょうか。きっと、そうではないでしょう。作者の石津さんは、この絵本の28歳の読者からお手紙をいただいたそうです。そこには「小さかったころの自分に読ませてあげたい」と書かれていたそうです。
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