ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年7月12日土曜日

【本の紹介】わすれていいから




 猫の一人語りの絵本です。ちょっと切ない最後に胸が詰まります。

 窓際で外を見ている猫が語り始めます。拾われて今暮らす家に来たとき、すでにそこには、猫が「おまえ」と呼ぶ赤ん坊の子どもがいたのです。

 猫と子どもは、ともに大きくなります。猫の成長は人間より早く、当然猫が兄貴分を務めることになります。でも、やがて子どもは大きくなり、いつの間にか猫を残して家を出てしまいます。

 柔らかい光と爽やかな風を表現する絵から心地よさを感じます。猫は「おれのことは わすれていいから」というけど、きっと強がっているだけですよね。(店主)


わすれていいから

大森裕子


KADOKAWA

2024年2月21日発行

定価:本体1,500円(税別)


#くわのみ書房

0 件のコメント:

【お知らせ】「おうえんカレンダー」、販売中です!

 くわのみ書房は「12人の絵本作家が描くおうえんカレンダー2026」を販売しています。1部1100円(税込)です。  2011年、東日本大震災とともに東京電力福島第一原子力発電所事故が発生しました。原初事故の影響から子どもたちを守ろうという趣旨でこのカレンダーが作られるようになり...