とてもシュールな絵本です。動物や植物の生命力の力強さを色鮮やかに描きました。
一匹の「けもの」が見つけたのは「もりのたね」。「ぱくり!」と食べると、けものの体から「にょき」と木の芽が生えてきました。
尻尾からも「にょき にょき」、耳からも「にょき にょき」。もりのたねを食べたけものの体は、みるみる森になってしまいました。その森に新しい命が宿り、ざわざわ騒ぎ始めると…。
森と一体になったけものの体には多くの命が描き込まれ、私たちを圧倒します。やがて、その命は次の世代に引き継がれ、生きる喜びが広がっていくのです。(店主)
たねをたべた けもの(こどものとも年少版2025年10月号)
淺井裕介 さく
福音館書店
2025年10月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)