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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年12月11日木曜日

【本の紹介】ちいさなトリさんが ツーピーツツピー(こどものとも0.1.2. 2026年1月号)




 コミュニケーションの楽しさが伝わる絵本です。あいさつを交わすことがコミュニケーションの第一歩です。

 ちいさなトリさんが「ツーピー ツツピー」と鳴きました。すると、イヌさんが「ウー ワンワン」。トリさんもイヌさんもうれしそう。

 トリさんは次から次へと、いろいろな動物のお友だちに呼びかけます。ウシさんにブタさん、ニワトリさん。みんな、それぞれの鳴き声であいさつを返します。

 シンプルに描いた絵は、分かりやすく親しみを感じさせます。最後にやってきたのは砂場で遊んでいる男の子の前。「トリさん こんにちは」と、男の子はしっかりお返事しています。(店主)


ちいさなトリさんが ツーピーツツピー(こどものとも0.1.2. 2026年1月号)

笠野裕一 さく


福音館書店

2026年1月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年12月10日水曜日

【本の紹介】ナランはふとっちょさん




 誰もが元気になれる絵本です。自分らしくありのままに生きることの大切さを描きます。色あざやで繊細な絵に魅せられます。

 町から外れたお山の上に小さな家がありました。ナランという女の子が動物たちと一緒に楽しく暮らしています。ナランは、おいしいパンケーキを焼いて綺麗な声で歌います。

 でもナランが町に出ると、「ふとっちょ」で「へんなかみ」、「ふくもみっともない」とからかわれてしまいます。そこでナランは頑張って、町の女の子のように痩せてスマートになりました。新しい友だちもできたナランですが、何だかちっとも楽しくない。家に戻ったナランは、たった一人のベッドで涙が溢れてきました。

 ナランを元気にしたのは、やっぱりおいしいパンケーキ。綺麗な歌声も戻りました。ふとっちょだけど素敵です。(店主)


ナランはふとっちょさん

バーサンスレン・ボロルマー 作

津田紀子 訳


工学図書(山烋のえほん)

2025年12月3日発行

定価(本体1800円+税)


#くわのみ書房

【お知らせ】来年の「ペペペ日めくりカレンダー」、販売中です!




 来年2025年の「ペペペ日めくりカレンダー」を販売中です。すでに残部僅少です!

 来年もこの日めくりカレンダーで毎日穏やかに一日をスタートさせましょう。作者の渡邊知樹さんがほのぼのとしたイラストで、日めくりの1枚1枚に「日々野家」の生活を描きます。

 くわのみ書房の店内でもお馴染みの日めくりカレンダーです。朝、日めくりを破れば、生活に潤おいが訪れます。心の余裕を取り戻せます。

 千葉県内の取り扱い店舗はくわのみ書房だけ。ご購入はどうぞお早めに!(店主)


ペペペ日めくりカレンダー 2026 BOX SET


渡邊知樹


3800円(税込)


#くわのみ書房

2025年12月5日金曜日

【ご案内】宮田ともみ『くまさんのふーっ!』の一日原画展、明日12月6日開催です!




 くわのみ書房は12月6日(土)午前11時から午後6時まで、絵本作家・宮田ともみさんの新刊絵本『くまさんのふーっ!』の一日原画展を開催します。

 宮田さんの『くまさんのふーっ!』が教育画劇から10月25日に発売されました。主人公は、寒い寒いとためいきばかりついているくまさん。ほらほら、そんなことではためいきぼうやがやってきて、楽しいことをぜんぶ吹き飛ばしてしまいますよ!

  くまさんは元気よく北風と一緒にお外を駆け回り始めます。心も体もぽっかぽかになりました。

 くまさんの温もりが優しいタッチの絵から伝わります。ぜひ原画から、その暖かさを確かめてください。(店主)


くわのみ書房の一日原画展

-宮田ともみ『くまさんのふーっ!』-

 

日時:2025年12月6日(土)11:00-18:00

会場:くわのみ書房

入場無料

 

#くわのみ書房

【本の紹介】さがして みつけて ともだち ひみつ大図鑑




 たくさんのお友だちを紹介する絵本です。何かヘンテコな子どもたちばかり。こんなお友だちが私たちのまわりにも、いるかなあ…?

 友だちを紹介しているのは作者のクロチルド・ぺランさんでしょうか。旅をしている途中で出会った子どもたちだそうです。それぞれ自分の得意なことや苦手なこと、そして今の姿になった理由も話してくれました。みんな違って素敵です。

 最初は「電気ビリビリさん」。髪の毛は爆発、目から火花が飛び散ります。でも、ビリビリ光線を放てばみんなノリノリ。テンションの上がりすぎに気をつけましょう。「サンサンおひさまさん」は、誕生日が来ると嬉しくて体から光が出てサンサンと輝くようになったそうです。目がくらむほどまぶしいけど、体の暖かさは感動ものです。一方で「冷え冷えカチコチさん」に近づくときは気をつけて。ブルブル震え上がってしまいますよ!

 こんなヘンテコなお友だちが38人も登場します。どうぞ自分に似ている子どもを探してみてください。仲良しになりたい子どもが見つかるかも! (店主)


さがして みつけて ともだち ひみつ大図鑑

文・絵 クロチルド・ぺラン

訳 ひがきゆみ


西村書店

2025年12月3日発行

定価[本体2,200円+税]


#くわのみ書房

【本の紹介】ゆき




 一面に広がる雪の世界を描く絵本です。最後に驚きの展開が待っています。

 何もかも吸い込まれてしまいそうな白一色の世界。それでも、足跡が残り、微かに足音も聞こえます。動物たちが姿を見せてくれました。

 雪遊びに熱中する子どもたちもいます。氷が張った池では子どもたちがスケートに興じています。雪合戦も始まりました。歓声が聞こえ、とても賑やかになりました。

 お家へ帰ると、「そろそろ じかんかしら」と何かが始まるようです。何だろうと思いながらページをめくっていくと…。これはクリスマスイブのお話でした。(店主)


ゆき

三浦太郎


偕成社

2025年11月発行

定価[本体価格1500円+税]


#くわのみ書房

2025年12月4日木曜日

【本の紹介】ぼくの ほしい じかん




 自分の「時間」について考える絵本です。あなたは、どんな時間が欲しいですか?

 子どもが話し始めます。朝早く、ぬくぬく暖かいベッドで欲しいのは「ゆっくりな じかん」。でも、そこから出る準備はもうできているようです。

 子どもは、次から次へと考えます。あれもしたい、これもしたい。だから、いろいろな時間が欲しいのです。子どもの話に耳を傾けてみましょう。大人は、ハッと気づくことがあるかもしれません。

 色鮮やかな楽しい絵が子どもの気持ちを表現します。子どもは豊かな時間の流れの中で成長していくのです。(店主)


ぼくの ほしい じかん

ルイジーナ・デル・ゴッボ 文

ソフィー・ファトス 絵

のがきみき 訳


工学図書(山烋のえほん)

2025年9月10日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

【本の紹介】ティーとカメレオン ふたりは いつだって いっしょ




 不思議な世界に暮らす、不思議な姉弟のお話です。おねえさんのティーはカメレオンの着ぐるみを着ている女の子のように見えます。おとうとのカメレオンは、本当のカメレオンのようです。

 ティーとカメレオンはいつでも一緒。ティーはおねえさんだから、おとうとのカメレオンにいろんなことを教えます。ティーが教える3つのことって、さて何のことでしょう。

 空にはこうちゃぐもが浮かび、それに乗ってお出かけできること。おばけなんて、いるはずないこと。遠いところにあるドレミの湖で、おんがくかいが開かれること。3つのお話はどれも不思議です。

 水彩絵の具による繊細で柔らかいタッチの絵は、夢のような世界をのびのびと描きます。空想の中に身を委ねれば、身近にある小さな幸せを再発見できるかもしれない。そう思わせてくれる絵本です。(店主)


ティーとカメレオン ふたりは いつだって いっしょ

鹿島孝一郎 原作・絵

マリア・ホセ・フエラーダ 文

星野由美 訳


2025年11月4日発行

実業之日本社

定価2530円(本体2300円)


#くわのみ書房

2025年12月3日水曜日

【本の紹介】ある星の汽車




 私たちの心に一抹の寂しさを残す絵本です。寂しい気持ちが続いたあと、希望の兆しも見えてきます。

 広い大地を汽車が走っています。汽車の乗客は、一人の子どもとそのおとうさんを除き、鳥や動物たちです。

 やがて汽車を降りる乗客がぽつりぽつりと現れ始めます。乗客が降りた駅には4桁の数字が描かれた看板が立っています。この数字は何を意味するのでしょう。

 色調を抑えて緻密に描いた絵が私たちの目を引きつけます。4桁の数字の種明かしも記載されています。それを読んだとき、胸を突かれる思いがしました。この絵本は、未来に向かって走る汽車を描いて終わります。(店主)


ある星の汽車

森洋子 作


福音館書店

2025年10月5日発行

定価1,980円(本体1,800円+税10%)


#くわのみ書房

2025年12月1日月曜日

【本の紹介】わたしの町ナガサキ 原爆を生きのびた柿の木と子どもたち




 多くの人に読んでいただきたい物語です。みんな一緒に、平和への願いを大切に持ち続けるために。

 語り手は一本の柿の木です。そこは港を取り囲むように広がる長崎の町。柿の木のてっぺんからは、町全体が見渡せます。柿の木は100年以上前に、若い夫婦が植えました。その夫婦の家族と一緒に、長崎の町で過ごしてきました。

 戦争が2回あり、3回目の戦争は第2次世界大戦に拡大します。やがて1945年8月を迎えます。8月9日午前11時2分、原子爆弾が投下されました。原爆で丸焦げになった柿の木。でも、奇跡的に生き残り、再び柿の実をつけるようになりました。そして、今でも私たちの平和の祈りを支え続けているのです。

 文章、挿絵ともに、イタリア人による作品です。翻訳はとても美しく、読みやすい文章です。優しいタッチの絵も作品によくマッチしています。(店主)


わたしの町ナガサキ 原爆を生きのびた柿の木と子どもたち

キアラ・バッゾーリ 作

アントン・ジョナータ・フェッラーリ 絵

森敦子 さとうのりか 訳


2025年8月9日発行

工学図書(山烋のえほん)

定価(本体1,800円+税)

2025年11月27日木曜日

【本の紹介】ララのまほうのことば




 植物と友だちになると、いいことが起こります。いいことって、どんなことでしょう。この絵本で見つけてみましょう。優しいタッチでのびのびと描かれた絵も素敵です。

 ララはとても元気な子ども。おかあさんに「あなた みたいな おてんば、ほかにいる?」といわれても、そんなことララには分かりません。

 ララには、ララだけの秘密の場所がありました。そこは土とコンクリートの空き地です。あちこちに緑の草と葉っぱが顔を出しています。ララはいつも緑の友だちの植物たちに優しい言葉を投げかけます。でも、いつも泥だらけのララにおかあさんはうんざりしているようです。

 夏の一番暑い日、とうとうララはおかあさんから外に出ることを禁止されてしまいました。緑の友だちに会えずに一夜を過ごしたララ。ところがその翌朝、太陽の光がいつもより穏やかになっていました。なぜかって? ララの「さいこうのおともだち」の姿に、街の人もララのおかあさんもびっくりしていますよ。(店主)


ララのまほうのことば

グレーシー・ジャン さく

やのあやこ やく


工学図書(山烋のえほん)

2025年7月6日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

【本の紹介】藍染めのアポレンカ




 藍染めを愛し、大切に守ろうとする思いが結実した絵本です。美しい絵は藍染めの布の質感まで見事に再現し、私たちの心をとらえます。

 日本でもお馴染みの藍染めはヨーロッパでも広く行われていました。2020年には、オーストリア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキアの5カ国による共同提案で、藍染めがユネスコ無形文化遺産に登録されています。

 この絵本はチェコの藍染め工房を舞台に、人形が人間の子どもになるというファンタジーからお話が展開します。藍染め職人のおじいさんはおばあさんと二人仲良く暮らしていましたが、子どもがいないことが悩みでした。ところが、ある日、森で見つけた人形を連れて帰ると、その翌朝、人形にそっくりな女の子が台所に現れたのです。

 アポレンカと名付けられた女の子は、おじいさんの仕事を気に入り、藍染めの方法を学びます。絵本を通じて私たちも藍染めを深く知ることになり、その控えめな美しさにあらためて魅せられるのです。(店主)


藍染めのアポレンカ

作 ロマナ・コシュトコヴァー

絵 ヴェロニカ・ヴェルコバー ヤン・シュラーメク

訳 小川里枝


求龍堂

2023年11月13日発行

定価(2,500円+税)


#くわのみ書房

2025年11月22日土曜日

【本の紹介】とびたくないヒコーキ ポッポ




 小さな飛行機の成長を描いた絵本です。思いがけず飛び込んだ世界が素晴らしい景色を見せてくれました。プロ・パイロットの免許を持つ絵本作家の作品です。

 ポッポは、花模様も可愛らしい小さなヒコーキです。まだ空を飛んだことはありません。飛ぶための勉強に励んでいますが、「もし なにかあったら どうしよう」と心配はつきません。

 そのときポッポがプロペラを回していたのは、体の調子を見ようと思ったからでした。でも、どんどん風が強くなって、いつの間にかポッポの体は浮き上がり、ぐんぐん空高く上がっていくではありませんか。そして、大きな雲に吸い込まれてしまいます。

 空では自分だけが頼りです。ポッポは地上に無事戻ることができるのでしょうか。ハラハラドキドキの冒険で、ポッポは一人前のヒコーキになれるかな。(店主)


とびたくないヒコーキ ポッポ

絵羽のりこ


WCC365+1 label(ウーマンクリエイターズカレッジ365プラスワンレーベル)

2025年8月29日発行

定価2,024円(本体1,840円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】ちいさなトリさんが ツーピーツツピー(こどものとも0.1.2. 2026年1月号)

 コミュニケーションの楽しさが伝わる絵本です。あいさつを交わすことがコミュニケーションの第一歩です。  ちいさなトリさんが「ツーピー ツツピー」と鳴きました。すると、イヌさんが「ウー ワンワン」。トリさんもイヌさんもうれしそう。  トリさんは次から次へと、いろいろな動物のお友だち...