この本の著者は、決して子どもを持つことが嫌だった訳ではないのです。「ママ」になることが嫌だったのです。ん? どういうこと?
女性は子どもを産むと同時に「ママ」と呼ばれるようになります。著者は、私たち人間の社会では「ママ」というラベルに「生物学上の親」を超えた意味がまとわりついてくると感じ、違和感を禁じ得ないようです。
今は二人の子どもの母となった著者ですが、もともと「お母さんになりたい」と思ったことはなかったそうです。依然、「ママになりたくない」という気持ちは持ち続ける一方で、「子どもたちと一緒に暮らすことが楽しい」とも感じる日々。そんなアンビバレントな感覚に、嘘偽りはないのです。
何気ない日々の中で書き溜めたエッセイの数々をお楽しみください。自分を見つめ直すきっかけになる本です。(店主)
ママになるつもりはなかったんだ日記
べっくやちひろ
2023年11月9日発行
1,200円+税
✳︎くわのみ書房で購入できます。
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