窓について語る絵本です。窓の形は、日本と外国でずいぶん違うようです。
外国では、窓は部屋の内側に引っ張って開ける形がほとんどです。実は、ドアも内側に開きます。内開きの方が外からの侵入者を防ぎやすく、家を守るのに好都合だったからと考えられます。
一方、日本の家屋では、縁側と畳の部屋の間に壁が無く、横に開く戸を設けるだけという形があるなど、窓の存在は曖昧です。ある意味、家のつくりが開放的であるともいえます。それは、日本は湿気が多いため、窓に当たる部分を大きくして、風通しをよくして快適に過ごすためだったのでしょう。
私たちは窓を通じて外の新鮮な空気を味わうことができます。この絵本の作者は「窓は、わたしたちの生活を、きもちよいものにしてくれます」と語ります。窓について考えることは、私たちの生活をよりよくすることにつながるのです。(店主)
まど・窓・まど(たくさんのふしぎ2024年2月号)
深井聰男 文
深井せつ子 絵
福音館書店
2024年2月1日発行
定価770円(本体700円+税10%)
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