鮮やかな色のページに丸い形の穴が開いています。そこに添えられた「とくっ」「とっくん」「どっどっ どっどっ」といった擬音語を通じてお話が進みます。
何の音でしょう。リズムがあるような、ないような。どこかで聞いたことがあるような、ないような。
答えは付録の「絵本のたのしみ」にある「作者のことば」に載っていました。この絵本のテーマは心臓の音。小さな子どもたちがおかあさんのお腹の中で聞いていた心臓の音、生まれた後に抱かれて聞いたいろいろな人の心臓の音。心音は子どもに心地よく、安心感を与えるそうです。
色や穴の形、そして擬音語を通じて、視覚、触覚、聴覚の3つの感覚を刺激する絵本です。子どもと一緒に、大人もこれらの刺激を大いに楽しんでください。(店主)
とっくん(こどものとも0.1.2. 2024年2月号)
駒形克己 さく
福音館書店
2024年2月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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