この絵本のお話は風が作ってくれました。風は思いもしないものを連れてきて、思いもしないところに誰かを連れて行ってくれます。
すり鉢のような形をしたすりばち森にも風が吹きます。木の枝に寝転んだモモンガの耳元で、そよ風が何かささやきました。
あたりを見回すと、森でときどき見かけるねこが、木の下で友だちに手紙を書いていました。ねこは、新しい友だちに出会うため旅をしていると話します。モモンガが、どこに旅すればよいのだろうと聞くと、ねこは「風にまかせればいいさ」と答えます。
その言葉の通り、モモンガは風にくるくるまわされながら、空の向こうに飛ばされていきました。そして、出会ったのが、うさぎとハリネズミ。モモンガにも新しい友だちとの出会いが訪れました。(店主)
うさぎとハリネズミ きっとあえる
はらまさかず ぶん
石川えりこ え
ひだまり舎
2022年11月15日発行
定価(本体1500円+税)
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