ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2019年11月18日月曜日

「村上春樹の絵本を読む会 vol.4」を開催しました!




 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.4」を11月16日(土)に開催しました。定員いっぱいの4人の方にご参加いただきました。
 今回は「ポテト・スープが大好きな猫」(作テリー・ファリッシュ、絵バリー・ルート、訳村上春樹、講談社)を読みました。アメリカのテキサスの田舎が舞台です。根っからのテキサスっ子のおじいさんと、おじいさんが作るポテト・スープが好物という少し変わった猫の交流を描きます。
 おじいさんと猫はいつもピックアップ・トラックに乗って近くの湖に魚釣りに行きます。でも、ある冬の朝、猫はなかなかベッドから起き上がってきません。ねずみ一匹捕まえたこともなく、役に立ったことのない猫です。おじいさんは一人で釣りに出かけてしまいました。その後、猫は家から消えてしまいます。何日か過ぎた後、おじいさんが空っぽの家に戻ると、玄関のポーチに猫が待っていました。しかもその足元には、大きな魚があったのです。
 猫はたいへんな苦労をして魚を捕まえたようです。でも、おじいさんは、何より猫が戻ってきてくれたことがうれしかったのです。おじいさんと猫はいつもの生活を取り戻しました。私もほっとした気持ちになり、この絵本を閉じました。(店主)

0 件のコメント:

【本の紹介】窓の向こう、その先に

 小学5年生の女の子が主人公のお話です。思春期間近の子どもの心情が瑞々しく描かれます。  主人公の名前は穂乃果。作文の授業で「わたしの一番すきな場所」というテーマが与えられ、穂乃果は自分の家のリビングルームの窓を思い浮かべます。  窓から電車が見えるのです。穂乃果は、いつも同じ時...