絵本作家の常田メロンさんをお招きして、「くわのみ書房の茶話会 vol.4 -常田メロンさんを囲んで」を開催しました。常田さんは2019年9月、「こころがニコニコしちゃうもの」を上梓され、絵本作家としてデビューしました。
「こころがニコニコしちゃうもの」は、いつも楽しそうにしているおじいさんの「じぃじ」と、孫のゆうすけの交流を描きます。じぃじは朝ごはんを食べるときも、ダンスをするときも目を閉じたまま。電車に乗っているときも目をつぶっていると思ったら、なんと立ったまま寝ていました。ゆうすけは「すごい! さすが じぃじ」とびっくり。目を開けていなくても、じぃじには「こころがニコニコしちゃうもの」が見えています。だから、ゆうすけもじぃじといるとニコニコしてくるのです。
いつも腹巻をしているユーモラスなじぃじのモデルは常田さんのおとうさんだそうです。この作品は、二人のお子さんのおかあさんでもある常田さんがご家族を温かく見つめる中で生まれたのだと思いました。茶話会では常田さんが手がける蝋画という手法の解説や、この絵本の装丁にまつわるお話などもあり、興味深い話題につきない内容でした。
そのほか、原画を見せていただいたり、作者ご自身による読み聞かせもお願いしました。もちろんご購入いただいた絵本には常田さんがサインをしてくださいました。また今回の茶話会には、すでに本を出版したり、これからその予定があったり、音楽活動をしたりなど、多彩な方々が集合。中身の濃い楽しいひとときを過ごすことができました。(店主)
「こころがニコニコしちゃうもの」
常田メロン・さく
発行:みらいパブリッシング
発売:星雲社
本体1300円+税
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