私たちが暮らす地球には、どうしてこんなにたくさんの種類の生き物がいるのでしょう。その理由を解き明かした人がチャールズ・ダーウィンです。
ダーウィンは、生き物は長い年月をかけていろいろな種類に分かれていったと考えました。分かれていく過程を「進化」と呼んでいます。進化はどうして起こるのでしょう。
ある生き物の子どもが生まれると、同じ種類でもほかの子どもとは少し違っていることが必ずあります。その違いが生き延びるのに役立つことであれば、それは子どもに次々と受け継がれていきます。小さな違いが積み重なって、やがて大きな違いになります。これが進化です。ダーウィンは進化が起こる仕組みを「自然選択」と呼んでいます。
生き物が進化してたくさんの種類が生み出されたとする考え方を「進化論」といいます。ダーウィンは進化論を解説する有名な本を書きました。それが「種の起源」です。この絵本は「種の起源」の内容をわかりやすく紹介しています。作者のサビーナ・ラデヴァさんは科学者からデザイナー・イラストレーターに転身し、絵本はこの作品が初めて。いろいろな生き物の絵が描かれ、興味を引きながら読み進めることができます。大人も子どもと一緒に楽しみましょう。(店主)
ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論
サビーナ・ラデヴァ 作・絵
福岡伸一 訳
岩波書店
2019年4月23日発行
本体2300円+税
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