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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2021年9月11日土曜日

【本の紹介】こだぬきぽんたの ほしいもの(こどものとも年中向き2021年10月号)




 子どものたぬきの冒険ストーリーです。冒険を積み重ねることで子どもは成長していきます。

 里山で暮らす子だぬきのぽんたは、ある日、林の中で白い猫と出会います。猫が首に付けていた玉からチリンチリンと綺麗な音が聞こえてきます。ぽんたはそれが欲しくて欲しくてたまりません。

 ぽんたのおかあさんが「それは すずというものよ」と教えてくれました。ぽんたはおかあさん、そして妹のぽんこと、鈴を探しに人間の町まで出かけていきます。ぽんたは、鈴に似ているものと出会いますが、どれも違うようです。やがて、おかあさんたちとはぐれてしまったぽんた。鈴を探し出すことはできるのでしょうか、またおかあさんたちと再び会えるようになるのでしょうか。

 迫力のある絵です。たぬきたちの生き生きとした表情に惹きつけられます。子だぬきの成長に勇気づけられる絵本です。(店主)


こだぬきぽんたの ほしいもの(こどものとも年中向き2021年10月号)

たけがみたえ


福音館書店

2021年10月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2021年9月10日金曜日

【本の紹介】野ばらの村のけっこんしき




 「野ばらの村の物語」四季シリーズの2冊目です。イギリスの田園に暮らすねずみたちを描いた絵本です。心豊かなねずみたちが生きる喜びを私たちに伝えます。

 ねずみたちが暮らす野ばらの村は夏を迎えました。村のみんなは大喜びしています。チーズ小屋で働くポピー・アイブライトと、粉ひき小屋で働くダスティ・ダックウッドが「わたしたち、結婚します」と発表したからです。

 結婚式は、チーズ小屋と粉ひき小屋の近くを流れる小川の上で行われることになりました。涼しいし、特別な感じもします。早速、ダスティは大きくて平らな木の皮を見つけてきて、いかだを作ります。

 いかだの上で素敵な結婚式が行われました。そのあとはいよいよ楽しいダンスと美味しいご馳走のパーティの始まり! 丁寧に描かれた深みのある絵が、私たちの心も幸せいっぱいにしてくれます。(店主)


野ばらの村のけっこんしき

ジル・バークレム 作・絵

こみやゆう 訳


出版ワークス

2021年8月25日発行

定価 本体1600円(税別) 1760円(10%税込)

【本の紹介】野ばらの村のピクニック




 舞台はイギリスの田園。素朴ながら心豊かに暮らすねずみたちを描いた絵本です。「野ばらの村の物語」四季シリーズの春のお話です。

 ねずみたちは野ばらの村で暮らしています。美しい春の日、今日はシデの木の家に住むウィルフレッドの誕生日です。ウィルフレッドはおとうさんとおかあさんからプレゼントをもらって大喜び。さらにウィルフレッドを喜ばそうとピクニックも計画されました。

 ピクニックには村のみんなが参加します。でもお祝いをすることは、ウィルフレッドには内緒です。さて、どんなピクニックになるのでしょう。

  構成のしっかりとしたお話と丁寧に描かれた絵が読む人を別世界に導きます。時間がゆっくり流れる空想の世界が私たちの心を開放します。(店主)


野ばらの村のピクニック

ジル・バークレム 作・絵

こみやゆう 訳


出版ワークス

2021年6月25日発行

定価 本体1600円(税別) 1760円(10%税込)

2021年9月8日水曜日

【本の紹介】いなりまちゆき きつねでんしゃ(こどものとも2021年10月号)

 


 ハラハラドキドキのお話に引き込まれます。躍動感あふれる絵がお話をさらに盛り上げます。

 一人で電車に乗っておじいちゃんのところに遊びに行くことになった「こうすけ」。駅の4番線で発車ベルが鳴り響きます。

 こうすけが乗った電車は「ガタン ゴトン ガタン ゴトン」と走り続けます。でも何かようすが変です。あたりがだんだん暗くなり、窓の外は見慣れない景色が広がります。終点の「いなりまち」に着くと、まわりのお客さんはみんな、きつねになっていました。

 いなりまちは、きつねの町。こうすけは無事、人間の世界に戻ることができるのでしょうか。絵は遊び心満載です。読み応えのある絵本です。(店主)


いなりまちゆき きつねでんしゃ(こどものとも2021年10月号)

鍋田敬子 作


福音館書店

2021年10月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2021年9月7日火曜日

【本の紹介】母の友2021年10月号




 「母の友」2021年10月号の巻頭のエッセイに力付けられました。画家・イラストレーターのMAYA MAXXさんが昨年7月、北海道に引っ越した経緯を語ります。

 移転先は北海道岩見沢市の美流渡という集落。当初は東京と美流渡を行き来するつもりだったようです。そこにコロナ禍が発生。往来は自粛せざるをえない状況となり、美流渡への移住を決めました。

 還暦を迎え、目に見えない衰え、人生における飽きを感じていました。MAYA MAXXさんはそれを乗り越えるためファンタジーの力を借りようと決意。今回の移住を「冒険」と捉え、自らをその主人公に仕立て上げます。

 MAYA MAXXさんと同じようにファンタジーの世界に飛び込もう。そして、ワクワクする気持ちで生きる喜びをもっと膨らまそう。還暦はとっくに過ぎている私ですが、「冒険」する気持ちを持ち続けようと決めたのでした。(店主)


「母の友」2021年10月号


福音館書店

2021年10月1日発行

定価580円(本体527円+税10%)

2021年9月3日金曜日

【本の紹介】おなじ星をみあげて




 日本のコマ割り漫画のような形式で描かれている作品です。フランス語圏ではこのような作品が数多く作られ、バンド・デシネと呼ばれているそうです。

 お話はラブストーリーです。宇宙のことが大好きな少年が、やはり宇宙のことが大好きな少女と出会い、お互いに惹かれ合います。宗教や人種、親の価値観などで別れ別れとなった二人。でも宇宙への想いが、再び二人を結びつけます。

 宇宙飛行士の山崎直子さんが推薦の言葉を寄せています。「慣習、宗教、人種、親の価値観など、どんなに分断されようとも、おなじ星を見上げると、私たちは同じ地球に生まれているんだ、と普遍的な共通点を感じます。そして、私たちも宇宙の一部なのだと感じ、謙虚な気持ちになります」。素晴らしい視点だと思います。

 私自身、この作品で描かれていることが必ずしもすべて十分に理解できていないようで、もどかしく思います。でも、素敵なハッピーエンドで爽やかな気持ちになります。(店主)


おなじ星をみあげて

ジャック・ゴールドスティングレイ 作・絵

辻仁成 訳


春陽堂書店

2021年8月14日発行

定価(本体2000円+税)


2021年9月1日水曜日

【本の紹介】あなたがおとなになったとき




 大人になった子どもに語りかける絵本です。子どもにはいつも青い鳥が寄り添っています。

 人生は「おもいがけないものでいっぱいの森」。子どもは、そんな森の奥深くに踏み込み、駆け抜けて行こうとします。未来の自分に何が待っているのか分からないのに。

 でも、小鳥たちが夜明けに歌っています。小鳥たちは知っているのです。何億の夜を超えて、ただ一度だけの今日が始まることを。

 あなたがおとなになったとき、どうぞ小鳥たちの歌に耳をすませて欲しい。この絵本がやさしく語りかけています。(店主)


あなたがおとなになったとき

湯本香樹実 文

はたこうしろう 絵


講談社

2019年7月29日発行

定価:本体1400円(税別)

【本の紹介】僕への小さな旅

 小さな旅の絵本です。子どものころに暮らした海辺の町に帰る旅です。青い空と海の水平線が鮮やかに描かれています。  夏休みを過ごした古い洋館は、おばあさんの家でした。屋根裏の部屋に残されたおもちゃ箱の中に見つけた赤いボタンは、くまのぬいぐるみのチョッキについていたもの。くまの「モル...