人がクマに襲われるというニュースをよく聞くようになったと思います。そんな事故を起こさないためにも、私たちはクマのことをもっとよく知る必要があります。この絵本でクマの知識を深めましょう。
日本には2種類のクマがいます。北海道のヒグマと、本州・四国で暮らすツキノワグマです。九州では、ツキノワグマはすでに絶滅し、四国でも絶滅が心配されているそうです。
別荘地として有名な長野県の軽井沢町の周辺にもツキノワグマがいます。町ではクマによる事故を防ぐため、町の依頼を受けてクマの保護管理をするクマチームが活躍しています。クマチームは、人が暮らす場所の近くに出てくるクマをワナで捕まえて、発信機を付けて行動を追跡しています。一頭一頭に名前も付けて、きめ細かくクマの情報を集めます。
クマチームの活動を通じて、私たちはクマの子育てや冬眠の方法など、クマに関する多くのことを学ぶことができます。それは人と同じ、命の営みです。クマチームの活動の目的は、人とクマの両方を守ることにあるのです。(店主)
となりにすんでいるクマのこと(たくさんのふしぎ2024年11月号)
菊谷詩子 文・絵
福音館書店
2024年11月1日発行
定価810円(本体736円+税10%)
0 件のコメント:
コメントを投稿