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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2024年9月14日土曜日

【ご報告】「村上春樹の絵本を読む会 vol.14」を開催しました!


 

 くわのみ書房は9月13日(金)、「村上春樹の絵本を読む会 vol.14」を開催しました。ご参加は定員いっぱいの4人でした。

 取り上げた絵本は『いまいましい石』(C・V・オールズバーグ絵と文、村上春樹訳、河出書房新社)です。2003年11月の発行されています。

 物語は、帆船の船長が綴る航海日誌として書かれています。海図に載っていない島を発見して上陸すると、そこは少し奇妙な場所でした。不可思議な石を船に持ち帰ると、船員たちのようすが変になります。嵐が近づき、船は重大な危機に直面します。そのとき船長が見たのは、変わり果てた船員たちの姿でした。

 独特な雰囲気を持つ絵と軽妙な文章で描かれる不思議な世界。謎を残したまま物語は終わります。その余韻に浸りながら、しばし参加者同士のおしゃべりを楽しみました。(店主)

2024年9月12日木曜日

【本の紹介】さつまいももち やけたかな(ちいさなかがくのとも2024年10月号)

 



 さつまいもからスイートポテトを作るお話を読んだばかりです(こどものとも年中向き2024年10月号『すいっとぽてっと』)。次は、さつまいもからおもちを作るお話の絵本です。

 北海道では「いももち」をおやつでよく食べるそうです。じゃがいもから作るおもちです。この絵本の作者は北海道生まれでさつまいもが大好き。そんな作者が、さつまいもから作るいももちならきっと甘くて美味しいおやつになるに違いないと考えて、この絵本のお話ができました。

 まず、さつまいもの皮をむきます。適当な厚さに切ってお鍋で茹でます。茹でたおいもを冷ましてから、袋に入れます。片栗粉とお水も入れて、袋を閉じます。おいもを叩いてつぶしましょう。とんとん叩いて、もみもみ揉んで、粘土みたいに柔らかくします。スプーンですくって、ころころまるめて平にします。このとき、いろいろな形にしてもOK。さあ、ホットプレートなどで焼きましょう。

 もっちもちで、のびるのびる。さつまいもがおもちになりました。さつまいももちの出来上がり!(店主)


さつまいももち やけたかな(ちいさなかがくのとも2024年10月号)

平田景 さく


福音館書店

2024年10月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】すいっとぽてっと(こどものとも年中向き2024年10月号)

 



 タイトルの「すいっとぽてっと」が何だかわかりますか? そう、スイートポテトです。子どものきーちゃんがヤマネコを誘ってスイートポテトを作ります。

 始めにスイートポテトの生地を作ります。さつまいもを蒸して、つぶします。ヤマネコもちょっとお手伝い。

 それから形を整えます。「すいっと すくって、ぽてっと まるめて」と掛け声をかけながら、生地をまるめていきます。いつの間にか掛け声は「すいっと ぽてっと」の歌になりました。

 お菓子を手作りするなんて、とても素敵なこと。お菓子作りを始めたくなる絵本です。(店主)


すいっとぽてっと(こどものとも年中向き2024年10月号)

とみながまい 作


福音館書店

2024年10月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2024年9月11日水曜日

【本の紹介】おいしい めだまやき(こどものとも年少版2024年10月号)



 丁寧に描かれた絵、リズミカルな文、そしてお話の3つの要素が見事に調和しています。魅力たっぷりの絵本です。

 なかよし姉妹がおばあちゃんに目玉焼きをつくってとお願いしましたが、卵は一つしかありません。おばあちゃんは二人の姉妹に、にわとり小屋に行って卵をもう一つもらっておいでといいました。

 でも、卵は小屋に見当たりません。おんどりのジョージとめんどりのサラが「こけっこ こけっこ さがしてごらん こけっこ こけっこ みつけてごらん」と歌っています。さあ、卵探しが始まりました。

 卵は栄養たっぷりの食材です。姉妹二人はとびきり美味しい目玉焼きを食べました。(店主)


おいしい めだまやき(こどものとも年少版2024年10月号)

イチンノロブ・ガンバートル 文

津田紀子 訳

バーサンスレン・ボロルマー 絵


福音館書店

2024年10月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2024年9月5日木曜日

【本の紹介】ふかふかぺたぺた(こどものとも0.1.2. 2024年10月号)


 

 小さい子どもの皮膚感覚は、大人のそれとは少し違っているようです。実際に触れてみることで、物の存在を理解するのかもしれません。

 小さい子どもは何にでも手を伸ばして触ろうとします。物に触れてみることが何よりも楽しそうです。

 いろいろな物に触れることが経験を重ねることにつながります。その経験の重なりこそ、子どもの成長そのものです。

 子どもの皮膚感覚が作る喜びを描いた絵本です。大人もその感覚を共有できたら、楽しさもいっそうふくらみます。(店主)


ふかふかぺたぺた(こどものとも0.1.2. 2024年10月号)

杉田比呂美 さく


福音館書店

2024年10月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2024年9月3日火曜日

【ご案内】村上春樹の絵本を読む会 vol.14


 

 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.14」を9月13日(金)に開催します。作家・村上春樹さんによる翻訳絵本を楽しみましょう。

 今回取り上げる絵本は『いまいましい石』(河出書房新社)です。この会ではすっかりお馴染みのクリス・ヴァン・オールズバーグ作品。発行は2003年11月30日です。オールズバーグが描く不思議な世界を村上春樹訳で楽しみましょう。飲み物とお菓子付きの会です。お気軽にご参加ください。


■読む本:『いまいましい石』(クリス・ヴァン・オールズバーグ絵と文、村上春樹訳、河出書房新社)

■日 時:2024年9月13日(金)午後6時~7時

■会 場:くわのみ書房

■参加費:500円 ※飲み物とお菓子付き

■定 員:4人


〈お問い合わせ・お申し込み〉くわのみ書房

電話:047-419-3567

電子メール:mulberrybookstore@gmail.com

(Facebook、Instagramでも受け付けます)


#くわのみ書房

【本の紹介】おいしさつながる 昆布の本(たくさんのふしぎ2024年9月号)



 昆布に詳しくなれる写真絵本です。盛りだくさんの情報を楽しく得ることができます。

 日本では、料理で出汁をとるときに昆布は欠かせません。昆布そのものを美味しく食べることもできます。関東風のおでんでは、昆布は具の一つ。昆布巻きも昔から愛されてきました。

 昆布の産地として有名なところは北海道の沿岸部です。江戸時代には北海道と大阪をつなぐ日本海側の航路が整備され、「北前船」と呼ばれる大きな木造の船が行き来するようになり、北陸の街にも昆布が運ばれるようになりました。とくに富山は、北海道の羅臼でとれる羅臼昆布と深い関わりがあり、鹿児島や沖縄、さらには「清」と呼ばれていたころの中国とも、昆布を通じた繋がりがあったそうです。

 この絵本の文章を書いた松田真枝さんはイタリアの食文化を学んだ料理家です。昆布はイタリア料理にも、その力を発揮してくれるそうです。昆布は漁でとれてから商品として出荷されるまで、大変な労力がかけられます。昆布のお話は尽きることがないようです。(店主)


おいしさつながる 昆布の本(たくさんのふしぎ2024年9月号)

松田真枝 文

キッチンミノル 写真

得地直美 絵


福音館書店

2024年9月1日発行

定価810円(本体736円+税10%)


#くわのみ書房

【ご報告】「村上春樹の絵本を読む会 vol.14」を開催しました!

   くわのみ書房は9月13日(金)、「村上春樹の絵本を読む会 vol.14」を開催しました。ご参加は定員いっぱいの4人でした。  取り上げた絵本は『いまいましい石』(C・V・オールズバーグ絵と文、村上春樹訳、河出書房新社)です。2003年11月の発行されています。  物語は、帆...