ヘリコプターを詳しく解説する絵本です。盛りだくさんの情報に圧倒されますが、丁寧に描かれた絵を見ているだけでワクワクしてきます。
ヘリコプターが空を飛ぶ仕組みはなかなか複雑です。操縦士(パイロット)はその仕組みを理解し、その上でいろいろな操作を同時にこなしていかなければなりません。
ヘリコプターの操縦士は、目でまわりを確認しながら飛行することが義務付けられているそうです。そのため、天気が悪いときは飛ぶことができません。安定的に運行することが難しく、交通手段として十分に活用されているとはいえません。でも、1つの場所にとどまって飛行するホバリングができることや、離着陸に広い場所を必要としない利点を生かし、救助活動や消防、報道などの分野で活躍していることは、みなさんもご存知の通りです。
最近、見聞きすることが多いドローンは、ヘリコプターの技術の延長線上に生まれてきたものです。未来のヘリコプターは、もしかしたらドローンの発展形になるかもしれないとのこと。それは「空飛ぶクルマ」として私たちの前に登場する可能性もありそうです。
ヘリコプターのしくみ(たくさんのふしぎ2023年1月号)
齋藤茂 文
山本瑞樹 絵
福音館書店
2023年1月1日発行
定価770円(本体700円+税10%)
0 件のコメント:
コメントを投稿