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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2023年6月22日木曜日

【本の紹介】あっちむいて ほい(こどものとも年少版2023年7月号)




 魚も「あっちむいてほい」で遊ぶ⁉︎ ホントかな?

 表紙の写真は2匹のギンガハゼが「あっちむいてほい」でそっぽを向き合ったところ。裏表紙をみると、2匹並んでこっちを向いています。

 魚たちのユニークでユーモラスな姿が微笑ましい写真絵本です。どの写真も海の中、ほぼ1メートル以内の至近距離で撮影しました。色鮮やかでインパクトのある形。魚たちが生き生きと躍動しています。

 命の輝きが表現されている写真です。こんなにも美しい命を育む地球を大切にしたいと思います。(店主)


あっちむいて ほい(こどものとも年少版2023年7月号)

中村征夫 さく


福音館書店

2023年7月1日発行

定価440円(本体400円+税)

【本の紹介】のびのーび のびのーび(こどものとも0.1.2. 2023年7月号)




 動物たちを柔らかいタッチで描いた絵本です。撫でたときのふわふわの感触が容易に想像できるようです。

 動物たちが自然に伸びの動作をしています。伸びをするのはとても気持ちがよい。体も心もシャキッとします。

 伸びは行動開始の合図になるのでしょうか。直後はちょっと緊張感も漂い、よい表情を見せてくれます。そんな動物たちの一瞬の姿を捉えました。

 色鉛筆を使った丁寧な描写が見事です。動物たちの真似をして伸びをするのも楽しそうです。(店主)


のびのーび のびのーび(こどものとも0.1.2. 2023年7月号)

さみぞみちこ さく


福音館書店

2023年7月1日発行

定価440円(本体400円+税)

2023年6月18日日曜日

【本の紹介】さわってもいい?




 いとこのお家に遊びに来た「たっくん」。いとこのおねえちゃんの「ゆうちゃん」と「えっちゃん」は、たっくんのマシュマロみたいなほっぺを触りたがります。

 えっちゃんの触り方がだんだんエスカレートしてくると、たっくんはほっぺが痛くなってきました。たっくんが嫌な気持ちになっていることにえっちゃんは全然気がつかないみたい。たっくんの体と心はカチカチに固まってしまいました。

 でも、ゆうちゃんの一言をきっかけに、たっくんはえっちゃんに自分の気持ちを伝えることができました。たっくんから「えっちゃん、いたいからやめて」といわれ、えっちゃんはたっくんが嫌がっていたことに気づきます。大切なことは、自分の気持ちを相手にきちんと伝えること、そして相手の気持ちを思いやることです。

 思いやりの心が通じれば、きっと笑顔が広がります。この絵本の最後の場面のように…。(店主)


さわってもいい?

はまのゆか


めくるむ

2023年1月発刊あ

価格本体1,800円+税

2023年6月15日木曜日

【本の紹介】ばけばけバス




 きつねとたぬきのコンビが主人公の絵本です。両方とも化けるのが大の得意。いったい何に化けるのでしょう。

 青空の下、きつねがのんびりしています。そこにたぬきがやってきて、友だちの動物たちがかくれんぼに入れてくれないと泣いています。たぬきは何かに化けてずるをするといわれたのです。たぬきは鼻をすすりながら「みんなと なかよく したいのに」といいました。

 そこで、きつねはたぬきに、バスに化けることを提案します。運転手はきつねです。おにぎりやまのてっぺんでは今、しだれざくらが満開。おはなみバスを走らせて、みんなに喜んでもらおうというアイデアです。

 おはなみバスは大人気。大勢の動物たちを乗せて山道を進みます。でもこのバスは、本当はたぬきです。たぬきは無事、おやまのてっぺんに着けるのでしょうか。柔らかいタッチの絵から、動物たちの優しい心が伝わります。(店主)


ばけばけバス

タカタカオリ


ひだまり舎

2023年4月10日発行

定価1600円(税別)

2023年6月14日水曜日

【本の紹介】ユキエとくま




 日本の北海道にはアイヌと呼ばれる先住民族がいます。この絵本は、一人のアイヌの人生をファンタジックな物語として描きます。

 主人公の名前はユキエ。ユキエは小学校に上がる少し前の日から、おとうさんやおかあさんと離れ、フチ(「おばあさん」を意味するアイヌ語)の家で暮らし始めます。

 フチはアイヌの人々が言い伝えてきた物語をアイヌ語でうたいます。ユキエが17歳のとき、東京から口ひげの生えた男の人がやってきて、フチの歌声を文字として書き留めたいので手伝ってほしいと頼みます。アイヌ語には文字がないのに、その言葉を文字にうつしとることなどできるのでしょうか。

 ユキエのモデルになった知里幸恵(ちりゆきえ)は、アイヌ文化を今に伝える「アイヌ神謡集」を編纂しました。祖母が語るアイヌの物語を、アイヌ語の持つ音楽性を損なうことなく、見事な日本語に置き換えたと高く評価されています。口ひげの男のモデルは、著名な言語学者の金田一京助です。くまはアイヌ民族の精神的シンボルであり、この絵本のお話でも要所要所に登場します。

 この絵本は、イタリアの児童文学作家とイタリア在住の日本人画家による作品です。イタリアと日本をアイヌ文化でつなぐものとして、イタリア本国でも注目を集めたそうです。(店主)


ユキエとくま

アリーチェ・ケッレル 文

はせがわまき 絵

関口英子 訳


工学図書(山烋のえほん)

2023年6月8日発行

定価(本体1,800円+税)

2023年6月13日火曜日

【本の紹介】すてきなテーブル




 バラバラになってしまった家族の繋がりを、子どもが再び取り戻します。人と人の繋がりの大切さを描いた絵本です。

 子どもの名前はヴァイオレット。かつて家族みんなが集ったテーブルで、今はただ一人過ごすことが多くなりました。そのせいでしょうか。世界は紫一色になってしまいました。

 家族はみんな忙しくなり、一人ひとり別の居場所ができたのです。やがてある日、思い出のテーブルに変化が訪れます。だんだん小さくなり、最後には消えて無くなってしまいます。そこでヴァイオレットが講じた一策とは…。

 家族が集まり、語り合えば、世界は再び多彩な色に変わります。そこにあるのは「すてきなテーブル」。きっとみんなの家にもありますよ! (店主)


すてきなテーブル

ピーター・レイノルズ 絵と文

島津やよい 訳


新評論

2021年11月11日発行

定価(本体1600円+税)

2023年6月2日金曜日

【本の紹介】ちきゅうがわれた!




 昼寝をしていた緑色のわには、聞いたこともない大きな音にびっくりしました。それは地球がわれた音でした。

 地球がわれたとあっては、さあ大変。わには大騒ぎで、動物たちみんなに「にげないと!」と呼び掛けます。

 おさるさんやうし、とり、へびもぞうも、みんなが走り出します。地平線まで見渡す限りの命が走ります。谷をぬけて、川をわたり、森をこえて、みんな急げ急げ!

 地球の生き物のエネルギーを感じさせる絵本です。最後は拍子抜けするような結末が待っていて、みんな一安心。でも、本当に安心してしまっていいの? 作者が読者に呼びかける声が聞こえてきそうです。(店主)


ちきゅうがわれた!

田島征三 え

国広和毅 ぶん


ひだまり舎

2019年4月1日発行

定価1600円(税別)

【本の紹介】ひかりどりホイホイホーイ

 1羽の鳥の奮闘を描く絵本です。世界に光を呼び戻すため、暗闇の世界を飛び回ります。  世界から光が消えてなくなってしまったのは「ずーっとむかしの そのまたむかし」。物知りのふくろうは、かつては空に月が輝き、世界を明るく照らしていたと語ります。  鳥が真っ暗な空に飛び立ち、「ツキー...