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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年2月27日木曜日

【本の紹介】もぐらけんせつ りすさんいっかの木のおうち



 もぐらけんせつの職人さんたちが大活躍する絵本です。建築工事で働く車もたくさん登場します。

 もぐらけんせつにりすさん一家がやってきました。お家のある木が傾いてしまったので直してほしいといっています。この機会にキッチンとお風呂も新しくリフォームしたいようです。

 さあ、もぐらけんせつのお仕事が始まります。職人さんたちは歌いながら、大きな乗り物に乗って地上へ向かいます。「あんぜんだいいち わすれずに」「もぐらけんせつ しゅっぱつだー」

 ショベルカーやクレーン車、ダンプカーにブルドーザー、アーム付きトラックといった車が迫力ある絵で描かれます。りすさん一家の素敵なお家が出来上がりました!(店主)


もぐらけんせつ りすさんいっかの木のおうち

長崎真悟


童心社

2023年7月15日発行

定価 本体1300円(税別)


#くわのみ書房

2025年2月22日土曜日

【本の紹介】かめ めか かめ



 さあ、たいへん! 自分の名前が分からなくなってしまった動物がいます。「こまった こまった こまった」と困っています。

 名前を落としてしまったのです。ひらがなの「か」と「め」が池の中に沈んでいます。2つの文字で、「かめ」かな、「めか」かな。やっと思い出しました。「わたしの なまえは かめだわ」。

 日本語のひらがなは、一つの文字に一つの音がついています。複数の文字のことばは、文字の並び方を変えると、まったく違う別の音に変わります。表情豊かに描かれた動物たちと一緒に、その変化の面白さを楽しみましょう。

 ことばの不思議を考えるきっかけになる絵本です。ことばは、一つひとつの文字で構成され、その組み合わせで無限の広がりを見せてくれます。(店主)


かめ めか かめ

おおのまきこ/ぶん

にしむらゆうき/え


めくるむ

2025年1月発行

価格本体2,000円+税

2025年2月20日木曜日

【本の紹介】シロツメクサはともだち

 


 シロツメクサが呼んでいます。「おーい」

 道端のシロツメクサ。誰もがお馴染みの植物です。

 でも、その本当の姿を知っていますか? 例えば、丸く見える一つの花が、実は細長い小さな花の集まりだっていうこと。それから、葉っぱには、いろいろな模様や形があること。根っこには小さな粒々があって、その中には根粒菌という細菌たちが住んでいるということ。

 シロツメクサの姿を美しい写真で紹介する絵本です。シロツメクサが「おーい」と呼んだのは、きっとあなたと友だちになりたかったから。あなたもシロツメクサのことを知れば、友だちみたいにもっと好きになって、もっと知りたくなりますよ。(店主)


シロツメクサはともだち

鈴木純


ブロンズ新社

2024年3月25日発行

定価:本体1400円+税


#くわのみ書房

2025年2月18日火曜日

【本の紹介】タサン志麻さんのにんじんパーティー 料理のまほう(たくさんのふしぎ2025年3月号)



 お料理作りの絵本です。たくさんのにんじんを使ってにんじん料理を作ります。

 今日はにんじん好きのおとうさんとおかあさんの結婚記念日。子どもたち3人が、にんじんが主役の料理を七つ作り、にんじんパーティーを開きます。

 料理の作り方を教えてくれるのはタサン志麻さん。フランス料理店で働いてきましたが、フランスの家庭料理を日本でも広めたいたいと考え、家政婦になって依頼を受けたお家で料理を作る仕事を始めました。

 志麻さんが紹介するにんじん料理は、にんじんケーキ、キャロットラペ、カリカリにんじんチーズ、にんじんポタージュ、にんじんピラフ、にんじんしりしり、にんじんのから揚げの七品。3つのまほうを解き明かし、誰でも美味しい料理が作れるようになれますよ!(店主)


タタン志麻さんのにんじんパーティー 料理のまほう(たくさんのふしぎ2025年3月号)

タサン志麻 文

大島裕子 絵


福音館書店

2025年3月1日発行

定価810円(本体736円+税10%)


#くわのみ書房

2025年2月15日土曜日

【本の紹介】そっちから わたし、どんなふうに みえている?(かがくのとも2025年3月号)

 



 私が見ている方は「そっち」です。そっちから見える私について考える絵本です。

 私がそっちにいるお友だちを見ています。上から見るお友だちは、いつもとちょっと違って見えます。私は今、歩道橋(?)の上。そっちから見る私もちょっと違って見えるのかな。

 わたしには「わたし」が見えないー。折込付録の「作者のことば」のタイトルは、なかなかショッキングです。鏡や写真に映る自分は、他人が見ている「わたし」の姿に他なりません。「作者のことば」によると、地球に生まれた生物は目を進化させながら、自分自身を見るための目を進化させることはなかったようです。なるほど!

 見渡せば遠い宇宙もそっちです。さて宇宙から見ると、私はどんな存在なのでしょう?(店主)


そっちから わたし、どんなふうに みえている?(かがくのとも2025年3月号)

越智典子 ぶん

堀川理万子 え


福音館書店

2025年3月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房


2025年2月13日木曜日

【本の紹介】かいつぶり もぐった!(ちいさなかがくのとも2025年3月号)

 



 カイツブリは公園などの大きい池でよく見かける水鳥です。飽きることなく観ていることができます。

 カイツブリの動きはとても面白い。水の中にチャポンと潜り、少し離れたところに浮かぶ上がります。

 潜っている時間が意外と長いのです。「あれ、どうしたんだろう」と心配になるくらい、一度潜るとなかなか出てこない。そして、思わぬところから、ピョコンと再びその姿を現すのです。

 そんなカイツブリのようすをじっくり描いた絵本です。小ぶりできびきび動くカイツブリ。その可愛らしい姿を、また観に行きたくなります。(店主)


かいつぶり もぐった!(ちいさなかがくのとも2025年3月号)

神戸宇孝 さく


福音館書店

2025年3月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年2月12日水曜日

【本の紹介】はいくどうぶつえん(こどものとも2025年3月号)

 

 荒唐無稽なお話です。なんとも愉快な絵本です。

 舞台は春の動物園。俳句好きな園長さんが、開園前の朝の見回りを始めました。動物たちの姿をみて、園長さんに思わず俳句が閃きます。

 すると驚いたことに、俳句で描いたようすがそのまま実現してしまいます。カバが大きな口で春の空を吸い込んでしまうと、さあたいへん、動物園は寒い冬に逆戻り。動物たちはぶるぶる震え始めました。

 さて、どうしたら春に戻るのでしょう。どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。


はいくどうぶつえん(こどものとも2025年3月号)

おおぎやなぎちか 文

サトウマサノリ 絵


福音館書店

2025年3月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年2月11日火曜日

【本の紹介】えんちょうせんせいのイス(こどものとも年中向き2025年3月号)




 保育園に通う子どものお話です。この保育園の園長室は、いつもドアが開いていて、誰でも中に入ってよいようです。

 でも、子どもが一人で入っていくことは、滅多にないでしょう。しかも、こっそり入ってくるなんて…。

 園長先生がイスに座っています。子どもはその後ろから上っていきます。それでも園長先生は子どもに気づかないようす。子どもはおかしくて、くすくす笑ってしまいます。

 おやおや、園長先生は子どもに気づかないまま部屋を出ていってしまいましたよ。残された園長先生のイス。子どもは「ほんとうに ぐりぐりがあって、あったかくて、きもちが よくて、わらって、たのしいイス」にしてあげたいと思います。さて、どんなイスにしたのでしょう? (店主)


えんちょうせんせいのイス(こどものとも年中向き2025年3月号)

筒井頼子 さく

種村有希子 え


福音館書店

2025年3月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年2月7日金曜日

【本の紹介】こうえんびより(こどものとも年少版2025年3月号)




 春が待ち遠しくなる絵本です。公園で一日たっぷり楽しむようすを描きます。

 階段を降りて、公園に入ります。池や小川がある公園は周りより低い場所になります。

 大きな木を見上げれば、もっと上に青空が広がります。雲が流れて、さわやかな風を感じます。柔らかな光がきらめいています。

 広い公園のお楽しみはたくさん。一つひとつ、テンポよく綴られた文章と伸びやかな絵で紹介します。どの場面がお気に入りになるかな。(店主)


こうえんびより(こどものとも年少版2025年3月号)

いしだえつ子 ぶん

斉藤俊行 え


福音館書店

2025年3月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年2月6日木曜日

【本の紹介】はなちゃん いない いない ばあ(こどものとも0.1.2. 2025年3月号)




 作者本人から教えてもらえることがあります。付録の「絵本のたのしみ」に掲載された文章に書いてあります。

 この絵本に描かれた花の「はなちゃん」たちは、こっちを見ていないように見えるけど、こっちがじーっと見ていると、そのうちこっちを見るようになること。それから、こっちを見ているはなちゃんは、こっちがじーっと見ていると、そのうちあっちを見てしまうこと。

 いわれてみれば、なるほど、その通りだということが分かります。この絵本は、読み急いでは、本当の面白さは分からないのです。絵が何を語りかけてくるか、じーっと待つことにしましょう。

 絵が語りかけてくることをしっかり受け止める。あらためて、絵本の楽しみ方を教えてくれる絵本です。(店主)


はなちゃん いない いない ばあ(こどものとも0.1.2. 2025年3月号)

やぎゅうげんいちろう さく


福音館書店

2025年3月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年2月1日土曜日

【本の紹介】ナナのおけいこ



 お家のネコが、もう一人のおかあさんになった子どものお話です。ネコはおかあさんだから、子どもにたくさんのことを教えてあげました。

 ネコは「ナナ」、子どもは「ユイちゃん」。ナナはユイちゃんが生まれる前からお家にいたのです。お家のおかあさんから頼まれて、ナナはユイちゃんのおかあさんになりました。

 ユイちゃんはナナにたくさんのことを教わりました。獲物の取り方や塀の歩き方、毛繕いの仕方、などなど。ナナのおけいこです。ユイちゃんはネコじゃないから、ナナのおけいこについていけないこともあります。それなのに、ナナは容赦してくれません。

 でも、ナナも年を取りました。これまで普通にできたことができなくなりました。ユイちゃんは、ナナとずっと一緒にいることを願っています。ナナのおけいこは、まだまだ続きます。


ナナのおけいこ

いとうひろし


徳間書店

2024年2月29日発行

定価:[本体1700円]+税


#くわのみ書房

【本の紹介】探検家

 この物語は飛行機が墜落するところから始まります。アマゾン川流域のジャングルに堕ちた飛行機は焼け落ちましたが、4人の子どもが生き残りました。  一人の少年と二人の少女、そして5歳の男の子。子どもたちのサバイバルが始まります。  子どもたちは、たくましく文明社会への帰還を目指します...