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2024年12月14日土曜日

【本の紹介】日本にいたゾウ(たくさんのふしぎ2024年12月号)



 以前、長野県の野尻湖に行ったとき、近くの博物館でナウマンゾウの像をみたことがあります。日本では今、生きているゾウは動物園でしかみることはできませんが、ナウマンゾウはかつて日本で暮らしていたのです。

 大昔、日本にもゾウがいました。でも、こんなにたくさんの種類のゾウがいたことは知りませんでした。この絵本で、かつて日本にどんなゾウがいたのか、学ぶことができます。

 およそ1900万年前くらいから2万年前ほどの間の日本には、時代ごとに多くの種類のゾウがいたそうです。日本はアジア大陸とつながっていた時代があり、アジアやヨーロッパに広く生息していた昔のゾウの仲間たちが日本にもやってきました。でも自然環境の大きな変化などにより、日本にいたゾウは絶滅してしまいました。

 これまで地球上に生きていたゾウは約180種と考えられているそうです。一方で今世界にいるゾウはわずか3種類だけ。主にアジアの森林に住むアジアゾウ、主にアフリカの森林で暮らすシンリンゾウ(マルミミゾウ)、主にアフリカの草原に住むサバンナゾウ(アフリカゾウ)です。ゾウを通じて、長い長い地球の歴史に思いを馳せてみませんか。(店主)


日本にいたゾウ(たくさんのふしぎ2024年12月号)

大島英太郎 文・絵


福音館書店

2024年12月1日発行

定価810円(本体736円+税10%)


#くわのみ書房

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