おじいさんとおばあさんがたくましく生きるようすを描いた絵本です。どんな災難に遭っても、二人一緒なら楽しく暮らしていけそうです。柔らかいタッチの絵で、深みのある絵本の世界を表現しています。
あるところに、大きな大きなくるみの木がありました。その下に小さな小さなくるみの家があり、小さな小さなおじいさんとおばあさんが住んでいました。
とても気持ちのよい秋の日、二人は外に敷物を広げて食事を摂ることにしました。そこに「びゅーっ」と大風が吹いて、二人はあっという間に空高く飛ばされてしまいます。山を越え、谷を越え、海を超えて着いたところは、小さな小さな南の島でした。
二人は海の浜辺に落ちている物を使って家を作ります。次々と訪れる困難を乗り越え、なんとか落ち着いた生活を手に入れた二人。でも浜辺に流れ着いたくるみの殻を見つけると、あの懐かしいくるみの家が思い出されるのです。二人は無事、もとの家に帰ることができるのでしょうか。(店主)
ちいさなふたりの しまぐらし(こどものとも2023年10月号)
たかおゆうこ さく
福音館書店
2023年10月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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