ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2016年5月15日日曜日

【本の紹介】まって


まって
あすなろ書房

アントワネット・ポーティス
椎名かおる 訳

 急ぎ足のお母さんに子どもが手を引かれています。「あら、おくれそう!」とお母さん。何やら焦っているようすです。でも、街の中は子どもが興味あることばかり。面白そうなことを見つけては「まって」と立ち止まり、お母さんを困らせます。
 道ではお散歩中の犬に挨拶。道路工事のおじさんは手を振ってくれました。公園にはアヒルたちにパンをあげているおじさん。あれれ、いつの間にパンをもらったのか、子どももアヒルにエサをあげています。
 雨が降り始めました。お母さんはしっかりレインコートや傘を準備していました。やっと駅に着くと、もう電車が来ています。「いそいで!」と大きな声をあげるお母さんに「まって」。空を見上げると素敵なことが待っていました。
 子どもたちに毎日、「いそぎなさい」「はやくしなさい」と声をかける大人たち。それはそれで仕方ないけど、たまには「まつのもいいわね」と思える何かを見つけたいものですね。

0 件のコメント:

【本の紹介】ぼくの ほしい じかん

 自分の「時間」について考える絵本です。あなたは、どんな時間が欲しいですか?  子どもが話し始めます。朝早く、ぬくぬく暖かいベッドで欲しいのは「ゆっくりな じかん」。でも、そこから出る準備はもうできているようです。  子どもは、次から次へと考えます。あれもしたい、これもしたい。だ...