徳間書店
チェン・ジャンホン作・絵
平岡敦訳
絵の素晴らしさに圧倒されてしまいます。8世紀の中国に実在した画家のハン・ガンと、ハン・ガンが描いた馬の物語です。
ハン・ガンは少年の頃から絵を描くことが大好きでした。でも貧しい家に生まれ、絵筆も紙も買えませんでした。食堂で出前の仕事をしていたハン・ガンは有名な画家のワン・ウェイの家に行き、立派な馬を見て、思わず地面に馬の絵を描きます。その絵がワン・ウェイに認められ、絵を勉強することができるようになりました。その評判が皇帝にも届き、宮廷の絵師になるための学校に行くようになりました。
ハン・ガンが描くのは馬の絵ばかりでした。そして、不思議な噂が流れ始めます。その噂を聞き、一人の武将がハン・ガンを訪ねてきたことから、物語は大きく展開し始めます。
ページをめくるごとに、力強く迫力のある絵が読者を引きつけます。そして、作者の思いが私たちに伝わって来るのです。
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