お散歩に出かける子どもがおかあさんと握手しているところから、この絵本のお話が始まります。「いってきます」の握手です。
おかあさんに抱っこされた赤ちゃんとも握手。ぬいぐるみのうさぎとも握手。公園まで一緒に行くおとうさんとも手をつないで握手。いろいろな握手がありますが、タイトルの「じゃりじゃり あくしゅ」って、何?
二人の子どもが砂場でお山のトンネルを掘って、トンネルがつながったときに手が触れ合えば「じゃりじゃり」握手。少し湿った砂が手にいっぱい付いているようすが伝わります。「じゃりじゃり」という言葉で、体の皮膚で感じる感覚を表現することができるのです。
皮膚がセンサーとなる感覚は「触覚」といいます。手の触覚はとても感度が高く、多くの情報を得られるそうです。握手はそうした手の特性を使って、相手をよく知るためのコミュニケーション手段となるようです。(店主)
じゃりじゃり あくしゅ(ちいさなかがくのとも2024年3月号)
大川久乃 ぶん
福地伸夫 え
福音館書店
2024年3月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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