世界各地の特徴ある家を紹介する写真絵本です。タイトルで分かるように、この絵本を作った小松義夫さんは家を守るための工夫に着目して多くの写真を撮りました。
私たちの家は雨や嵐、地震などの自然災害に見舞われ、また外敵に襲われることもあります。人々はいろいろ方法で、大切な家を守ってきました。
インドのジョーブルという町では、家の半分近くを青色で染めてしまうそうです。植物染料のインディゴ(藍)の青です。インディゴには防虫成分が含まれ、虫除けのために使われたといわれています。この街を高いところから見下ろすと、青い雲がたなびくように見えて気持ちがよいそうです。
地震の被害を無くす工夫を施した木造の家、海賊などの外敵から守るため崖を有効に使った町、かつて猛威を振るったペストを避ける願いを込めて壁に聖人を描いた家もあります。家の形は、私たちがどう生きてきたかの証でもあります。(店主)
家をまもる(たくさんのふしぎ2022年4月号)
小松義夫 文・写真
福音館書店
2022年4月1日発行
定価770円(本体700円+税10%)
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