小さい子どもが身近にあるものとつながり始める絵本です。挨拶の言葉を交わすことから、一つのつながりが生まれます。
バナナに「こんにちは!」と挨拶してみました。すると皮に隠れていたバナナの実があらわれ、「こんにちは!」と挨拶を返してくれました。
バナナはおしゃべりができないと思っていませんか? でも、子どもとならば、バナナもおやべりすることができるのです。バナナだけではありません。子どもはいろいろなものとおしゃべりを楽しんでいます。
安心できるつながりを持つことで、子どもたちは健やかに成長します。つながりを一つひとつ重ねていくことが確実に子どもの世界を広げていきます。この絵本の最後に子どもが出てきます。友だちかもしれないし、あるいは自分自身かもしれません。自分自身と客観的なつながりを持てたとしたら、それは自我の始まりになります。(店主)
こんにちは こんにちは(こどものとも0.1.2. 2021年7月号)
スギヤマカナヨ さく
福音館書店
2021年7月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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