クルド人について知ることができる絵本です。東京にクルドの人たちが食べる料理を出すレストランがあり、この絵本の作者は、そのレストランに行ったことをきっかけに、クルド人への興味を深めるようになりました。
クルド人は春になると、「ネウロズ(新しい日)」という新年のお祭りを楽しみます。春分の日が新年の始まりとされているようです。作者はネロウズのお祭りに導かれ、世界をめぐる旅を始めます。
クルド人は昔から中東といわれる地域で暮らしてきました。その場所は現在、トルコ、イラン、イラク、シリアなどいくつかの国々にまたがっています。クルド人は自分たちの国を持つことができず、それぞれの国でマイノリティとして生きてきたのです。迫害を受けて、自由や安心を求め、ヨーロッパや北米、オセアニアなどに移り住む人々も多くいました。「国をもたない最大の民族」といわれるクルド人は、世界中に3000万人以上が住んでいるそうです。
この絵本を通じて、地球に生きる人はだれも同じように生きる喜びを感じていることが分かります。そして私たちも、その喜びを共有することができるのです。(店主)
世界でくらすクルドの人たち(たくさんのふしぎ2026年3月号)
金井真紀 文・絵
福音館書店
2026年3月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
