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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年8月22日金曜日

【本の紹介】ピッテラトッコ キャンプにいく(こどものとも年中向き2025年9月号)




 小さなリスのコックさんが大活躍する絵本です。街の仲間の動物たちもたくさん登場します。

 リスの名前はピッテラトッコ。レストランを開いています。お休みの日、ピッテラトッコはとんがりやまのみずうみまでキャンプに行くことにしました。

 元気よく出発しましたが、次々にウサギやタヌキ、クマのお家で声をかけられ、一仕事する羽目に陥ります。頼まれたら断れないピッテラトッコ。美味しい料理を作るのはお手のものです。

 ほのぼのとしたお話と、柔らかなタッチの絵がとてもよくマッチしています。ところで、キャンプはどうなったのでしょう。ピッテラトッコはやまを登り、みずうみに着きますが、大事なものを忘れていました。ピンチを救ってくれたのは仲間の動物たち。みんなで楽しいひとときを過ごすことが出来ました。(店主)


ピッテラトッコ キャンプにいく(こどものとも年中向き2025年9月号)

くらささら 文

おくやまゆか 絵


福音館書店

2025年9月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年8月21日木曜日

【本の紹介】ごりらの おばあちゃん(ちいさなかがくのとも2025年9月号)




 ごりらを生き生きと描いた絵本です。この絵本を読めば、きっとごりらが好きになります。

 ごりらのばあちゃんと、その孫の会話が続きます。孫は、ばあちゃんに遊んでほしくてたまらないようです。

 もちろん、ごりらが人間の言葉で会話することはありえません。でも、本当にこんな会話が聞こえてくるような気がします。ごりらは賢い動物だから、人間と同じような感情を持ってコミュニケーションをしているのかもしれません。

 どうやら孫は、かあさんが小さいあかちゃんをかまってばかりいるので面白くないようです。そんな孫を、ばあちゃんはやさしく抱っこしてあげました。ほら、ごりらがもっと好きになったでしょ。(店主)


ごりらの おばあちゃん(ちいさなかがくのとも2025年9月号)

小風さち ぶん

阿部知暁 え


福音館書店

2025年9月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年8月20日水曜日

へーん! しーん!(こどものとも年少版2025年9月号)




 ありえないことが起こる絵本です。子どもの変身が止まりません。

 扉のページからお話が始まります。「ぼく へんしんするよ」という子どもの顔にひげが生えてきました。

 耳が伸びたと思ったら、あっという間に「ねこ」に変身。その後は「すいか」、そして「たこ」。変身はまだまだ続きます。最後に変身するのは…。

 付録の「絵本のたのしみ」に掲載された「作者のことば」を興味深く読みました。「良いコミュニケーションをとろうとすること」は「その相手に変身すること」という指摘に頷きました。(店主)


へーん! しーん!(こどものとも年少版2025年9月号)

坂井治 さく


福音館書店

2025年9月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

きってみよう(こどものとも0.1.2. 2025年9月号)


 くだものを味わう絵本です。くだものの瑞々しい絵から甘い香りが伝わります。

 くだものはそのままの姿を見ても楽しめますが、食べるために切ってみると、外側と内側の違いに驚かされます。子どもたちも興味津々に見入るはず。

 この絵本では身近なくだものを食べやすく切って見せてくれます。りんごをうさぎに見立てる切り方は定番です。くだものにはそれぞれに相応しい切り方があることに気づきます。

 最後に、大皿に盛ったたくさんのくだものが描かれます。とても華やかで、大人もウキウキしてきます。(店主)


きってみよう(こどものとも0.1.2. 2025年9月号)

松永悠一郎 さく


福音館書店

2025年9月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年8月5日火曜日

【お知らせ】くわのみ書房の夏休み




 くわのみ書房は夏休みをいただきます。8月3日(日)から18日(月)までお休みします。(店主)


#くわのみ書房

2025年8月2日土曜日

【本の紹介】バナナのらんとごん




 バナナのきょうだいの旅を描いた絵本です。フィリピン生まれのバナナが、美味しく食べてもらうことを夢見て日本にやってきます。

 バランゴンバナナのらんとごんは、100人もいるきょうだいの中で一番の仲良しです。都会から離れた山の中で暮らし、ココナッツやカカオ、コーヒー、ピーナッツなど、いろいろな作物と一緒に育ちます。

 立派なバナナになったらんとごんは収穫され、カラバオと呼ばれる水牛で集合場所に運ばれます。さらにトラックに乗って港まで行き、船に乗って日本に到着しました。ところが、「ばきっ」という音とともに、二人は離れ離れにされてしまいます。らんとごんは、これからどうなってしまうのでしょう。

 たくさんの人の助けがあって日本に届けられるバナナ。そんなバナナを少しでも無駄にしたくないですね。そして、食べる人だけでなく、バナナに関わるみんなが幸せになりますように!(店主)


バナナのらんとごん

さく・ちばたかこ

え・かとうえりこ


APLA/らくだ舎出帆室

2024年12月15日発行

定価(本体2500円+税)


#くわのみ書房

【お知らせ】「おうえんカレンダー」、販売中です!

 くわのみ書房は「12人の絵本作家が描くおうえんカレンダー2026」を販売しています。1部1100円(税込)です。  2011年、東日本大震災とともに東京電力福島第一原子力発電所事故が発生しました。原初事故の影響から子どもたちを守ろうという趣旨でこのカレンダーが作られるようになり...